ロードレース界の頂点に立つ男
2度のツール・ド・フランス制覇、そして2024年のジロ・デ・イタリアとツールの「ダブルツール」達成(記事執筆時点の報道に基づく)など、歴史的な活躍を続けるタデイ・ポガチャル。彼の報酬は、ロードレース界において前例のないレベルに達しています。
最新の推定年俸 (チーム給与)
€ 800万
(約 12.8億円)
※UAEチーム・エミレーツと2030年までの契約
※1ユーロ=160円換算の推定値
1. ロードレース界トップ選手との比較
ポガチャルの年俸は、他のトップレーサーと比較しても突出しています。ここでは、近年のグランツールやクラシックで彼としのぎを削るライバルたちの推定年俸(チーム給与)と比較します。彼の金額が、ロードレース界の「超」トップティアであることがわかります。
トップサイクルロードレース選手 推定年俸 (2025年)
2. 収入の構成要素
800万ユーロという巨額のチーム給与に加え、ポガチャルは多くの個人スポンサー契約を結んでいます。彼の収入源はチームからの給与だけではありません。ここでは、彼の推定される総収入の内訳を見ていきます。
推定総収入の内訳 (2025年)
スポンサー契約と「Pogačar ブランド」
彼の総収入は、ボーナスやスポンサー契約を含めると年間1000万ユーロ(約16億円)を超える可能性が報じられています。
- チーム給与: UAEチーム・エミレーツからの基本給 (約800万ユーロ)
 - 個人スポンサー:
                                
- シューズ (DMT)
 - ヘルメット (Met)
 - ペダル (Look)
 - 高級時計 (Richard Mille)
 - スロベニア政府観光局 など
 
 
3. グローバル・アスリートとの比較
ポガチャルはロードレース界では圧倒的な最高年俸ですが、世界のスポーツ界全体で見るとどうでしょうか。ここでは、サッカー、野球、バスケットボールのトップスター選手たちと比較し、スポーツ間の市場規模の違いを探ります。
総収入比較 (対数スケール)
※桁が違いすぎるため、グラフは対数(10倍ごと)目盛になっています。
収入構成の比較 (ポガチャル vs 大谷翔平)
アスリートの価値は「給与」だけではありません。スポンサー収入(副収入)の比率に注目します。
分析: 市場規模の違い
グラフが示す通り、ロードレース界のトップであるポガチャルの年俸も、サッカーのクリスティアーノ・ロナウド選手や野球の大谷翔平選手の総収入(特にスポンサー収入を含む)と比較すると、まだ大きな差があります。 これは、スポーツ自体の市場規模、特に放映権料やスタジアム収入、グローバルなファンベースの違いを反映しています。 一部の報道では、ポガチャルの年俸(約800万ユーロ)は、NFL(アメリカンフットボール)の平均的な選手や、NBA(バスケットボール)のバックアップ選手と同等の水準であるとも指摘されています。 しかし、ポガチャルの活躍と長期契約は、サイクルロードレース選手の待遇を新たな基準へと引き上げていることは間違いありません。
  
  
  
  

